本を読む

このところはめちゃくちゃ本を読んでいる。

と、カッコイイ書き出しをしてみたが、その実は恐らく読書家の足元にも及ばず、しかも僕は極端に読むのが遅いので(これどうやったって早くなんない!)、あくまでも“今までの僕から比べたら”という話。なんの自慢にもならない、自慢風の書き出しです。

じゃあなんでそんな事から書き出したかというと、ついさっき本を読みながら「なんで本を読みたいんだろう」という思考が始まり、結果本の内容が入ってこないという本末転倒な状況を経たからだ(本末転倒にも本が入ってるところがポイントだよ)

 

休むと決めて、さぁじゃあじっくり時間をかけて「何をすべきか」、と、「何をしたいか」よりも大前提に考えてすぐに導かれた答えが「本を読まなきゃ」だった。

なぜ「したいか」ではなく「すべきか」かというと、僕は本は嫌いじゃないが、圧倒的に眠くなる。もう30秒くらいで眠くなりだす。きっと遺伝子の中に「HON- SLEEping」という微粒子が流れているに違いないくらい、本を読むと眠くなる。

ただ、それでも読んでみようと読んでみたときに時たま起こる「クパーー!!」という感動。財宝でも掘り当てたかのような興奮。その時に感じる人としての広がりに何よりもの価値を感じる訳で、だから「とにかく本を読もう。眠くなるとか甘ったれた事もう言ってる場合じゃない」と腹をくくった。

だから今の僕は読書家初心者だ。もしくは読書家憧れだ。レベルで言うと中二だ。31にしてお恥ずかしいが、それでも今はそんな気持ちで本に向かっている。

(そんなんなので本の差し入れはご遠慮願いたい。眠気防止の肝は今自分が求めてる本選びなので、読む本は自分で選びたい)

 

そして始めたビギナー読書ライフ。そんな中で、少しずつ掴めだす本の面白さ。それが少し明確になり、意識が捉えたのが冒頭の「なんで本を読みたいんだろう」というクエッションな訳だ。

 

そして疑問が生まれた瞬間には、大体答えが見つかっている。この時もそう。なんで?と思った瞬間には、理由はわかっていた。脚本が好きな理由にも通じた答え。

「文字の中に無限に広がる世界」を感じるからだ。

 

たった一文で、世界の色が変わる。弱さが強さになったり、現実を叩きつけられたり。

受け入れていた世界に、可能性は埋まってると教えてくれたりする。

その一文に出会えた事が、これからの人生にどれほどの価値があるか。。。と感動する。

だから本を読みたいんだ。

 

僕はバカだ。それはもう重々々々承知しているし、そんなのもうどうでも良い。

少しでも、少しでも得たい。学びたい。面白くなりたい。

だから今日も、牛歩の如く本を読む。