ミクロ
朝劇下北沢平日チーム「リブ・リブ・リブ」スペシャル公演、千秋楽を終えた昨日。
今回はたったの3公演だったけど、今まで続けてきた事の強みを活かして、中々に強いチームで行えた公演で、とても思い出深くなったし、毎回が本当に楽しかった。
平日チームを始める時、「平日の9時からは無理じゃない?」という声があったし、自分でも不安だった。けれど、朝劇下北沢としての先を見据えた時に、平日公演にも打って出る必要があると判断し、信用できるメンバーと共に、先行き不安なままスタートした。一年10ヶ月前だ。
当然そう簡単に上手くいかなかった。満席になる事なんて早々無かったし、お客さんが10人そこそこしか入らない事も多々あった。そうなってくるともちろん採算は合わないし、お店へもご迷惑がかかったりして、公演を継続するのも難しくなってくる。そんな状況下でも、楽しみながら、時に耐え忍ぶように続けてきたメンバーがいて、そして辿り着いた今回の「リブ・リブ・リブ」、気づけば始めとは比べ物にならないほど強くなっていた一人一人と、チームがそこにあった。
ふと、俯瞰して見た時に、成長とは、と思う。
「成長したい」と常々思っているが、実際の成長とはいつするのか。ある時するのか、常にしているものなのか。何より、自分で気づくものなのか。
人は毎日歳をとっている。昨日とまったく同じ今日の自分のように感じても、ミクロレベルで変わっていて、その積み重ねでいつの間にか老けていくように、成長も自分の把握しえないレベルのミクロの積み重ねなのだろう。
だから、自分では気付きづらいし、「何も成長してないんじゃないか?」と不安になりやすい。
それでも、そんなミクロを信じて、真摯に向き合い続けた者にだけ、知りえなかった瞬間が訪れる。
朝劇下北沢平日チームも、そんなミクロを積み重ねていたんだ、と。実感と共に自信になった。
「このチームなら絶対大丈夫」そう思える、大好きなチームです。
そしてそんなミクロの日々を共にし、支え続けてくれたお客様に、心からの感謝を。